KM

母音Iが苦手でしたが、上手くなりました。
唇の使い方と口の形に留意すると、喉が上がらずに安定して良く響くということが判ってもらえたと思います。

それ以前に、肉体的ね面での歌唱面での素質が各所に見られます。

例えば、教えなくてもブレスが自然にお腹で出来ていること。
胸がほとんど上がらずに、息の音もさせない。
顔がしっかりして動かないこと。

このため、半音ずつ上昇していく発声練習の基音で、5点Cを過ぎても喉を上げない発声が出来ています。
さすがに、5点Eくらいいから、喉は上がりますしファルセット化します。

これは喉の下奥を拡げるイメージで口を開けることで、自身で非常に上手く対処できています。

今回、気を付けてもらったことは、中低音の発声で鼻腔の響きを意識することでした。
女性の場合、誰しもがそうですが、4点Fから下になると、声が気息的になります。

これを避けるため、鼻腔共鳴というようなイメージで鼻を意識した発声を用います。
このためにも、口を開けたハミングはとても有効なのです。

また口を開けたハミングは、母音のAにおいて顕著な響きが暗くなったり気息的にならないための、感覚を養うのに最適な方法です。

母音のIがとても良く響くので、同度によるIEAOUの練習をしました。
この場合も、Aの時に気息的になるため、鼻を意識してもらうと、とても滑らかになります。

以上の発声練習をおよそ30分ほど行い、曲の練習をしました。

モーツアルトのVoi che s’apeteは、声が良く出るようになったので、強弱を意識する練習をしました。
特に5点Cから上の領域での弱声は、喉を上げないように対処することが大切です。

最期にベッリーニのVanne o rosa fortunataを譜読みして終わりました。