OM

コンコーネの22番と23番から始めました。
声が温まらないと響きがスカスカしますので、母音をIにして練習しました。
その際に気を付けることは、極力響きを高く集めるイメージを持つことでした。
漠然とIで発音発声すると、響きが落ちた響きで、音程も♭だし喉にも負担になる声になります。

それから、23番で顕著ですが、長く伸ばす音符を自然にクレッシェンドすることは覚えて下さい。
声と言う楽器の特性を引き出す意味でも、大切な作法だと思います。

ベッリーニのRegnava nel silenzioを練習しました。
高音域の声は良く頑張ってます。響きがだいぶ柔軟になった印象がありました。
最高音の3点Dも響きが伸びていました。

これからまた頑張ってほしいのは、中音域の声です。
とはいっても、スカスカする声を集める、と言う話ではなく、ピッチを決めることです。
特に気を付けるのは下降形で、2点C辺りから下にかけて、音程が下がり易い点。
基本的にフレーズの入り、声の出だしで高い場所から出だすこと、喉を良く拡げることを準備してください。
特にコンコーネはこの方法で良く練習すると効果的だと思います。

最後にドビュッシーの歌曲Apparitionを練習しました。
出だしの9/8拍子のテンポ感を良く意識して下さい。
付点四分音符で40くらいにして譜読み、練習すると良いでしょう。