SNT

発声練習は上行形をメインに練習。
上行形の最高音が換声点を過ぎると♭気味になるのが発声を意識している点を指摘。
最高音は意識し過ぎないで開放的に出すことだけに集中するのが一番良い。

パノフカは15番。
Allegrettoなので、急ぎ過ぎない事。軽快なテンポくらい。
タイトルは「レガートで」だが、その意味は今回の場合は声の響きを音程差のあるフレーズで響きを滑らかに音程良く移動できるということであった。
低音から始まって中高音までの場合、上側の声の音程が決まらないケースがままある。
これはフレーズを一つの息で1つのポイントで響かせること。
自ずと音程は決まるはず。決まらないのはポイントを意識していないか、息を上手く声に反映させられていないか?どちらか。

フォーレのPie Jesu
譜読みレベルでは特に問題ない。
メロディの中にある楽譜に指示されていない微妙な強弱は、メロディから感じる一つの表現だ。
そこを感じ取れるかどうか?
その上で楽譜に書いてある強弱を見ると、また逆に書いていないメロディにツケルアゴーギグが判ると思う。

「蝶と花」
メロディを歌おうとしないで言葉のシラブルを音符で刻むような歌い方をしないと、言葉が浮き立って来ない。
この場合レガートは一切意識しなくてよい。
勿論子音は要所要所ではっきり出すこと。

ベッリーニの「夢遊病の女」より「ああ、信じられない」
特にレチタティーヴォは譜面通りのリズムをまず身に着けて歌えること。
そこから表現が始まる。
アリアも同じだが、譜読みはまず母音で歌ってみることとリズムを正確に把握すること。

MHH

発声練習では高音が自然に出せて無理がない点が評価できる。
この無理なく最高音域まで自然に出せることが、発声練習では大切である。
その上で実際の歌唱で、どう声を張るか?あるいはかぶせた声にするか?深くするか?というように応用していくこと。
あくまで応用は表現であること。

コンコーネ39番。
1回の通しでほぼ完ぺき。一部音程が微妙に上ずる点があったので修正した。

ドナウディのAmorosi miei giorni
全体に良く歌えているので、今回は強弱をつけてもらって通した。
最後の細かい音符の歌い方は音符の正確さよりも、伴奏ピアノとのリズムアンサンブルが大事。
母音Oだが明るいOなので、口先を閉じないように。

ドビュッシーのNuit d’etoile
高音発声で少し張って歌う場合に、喉の浅い響きにならないように口の開け方と上唇で前歯を少し覆うような方法を教えた。
これに限らず最高音で違うことをやる場合は、その前の音の時点で準備されていないと間に合わないこと。
つまり最高音で口をより開く場合は、前の音を歌いながら開けておいて最高音に入るということ。
その音そのものでやろうとしても、間に合わないからである。

En sourdine
低音域の声は音程感、声質ともに良い。
ピアノのシンコペーションと歌がずれている点が魅力であるので、まず冒頭のシンコペーションのリズム感を良く感じて。
伴奏の3連符とのずれも同じことである。
つまり合わないところに、この曲の表現が潜んでいる。
という具合に、ピアノ伴奏のリズム感とメロディが古典音楽と違う意味で密接に繋がっている点が、譜読みを難しくしていると思う。
ここは自宅で無理せずレッスンでピアノと併せることで身に着けてもらえれば良い。

Romance pour Mme Vasnier
彼女には高いか?と思われたが、高音域の張り過ぎない発声がこの作品の美点を出していたと思った。
音域が高いだけに、いかに歌詞を明瞭に歌うか?という点と、矛盾することでもあるが、旋律ラインをいかにレガートに歌うか?ということ。
そして、上手く行きだした少しかぶせるように出す高音発声を熟練させたい。