SKMM
発声練習
高めの5点Cから始めてみたが、予想外に喉が高くない開いた発声が出来ていたのに驚いた。
そのまま下降しても、良い共鳴が付加された響きの感じられる発声になっていた。
おそらくO母音を意識してA母音を発声していたのだと思う。
声に共鳴がつくようになるまでずいぶんと年数がかかったが、感慨深いものがある。
この発声で付け加えるならば、下あごの下ろし方で共鳴がついているが、併せて鼻腔側の共鳴がつけば理想的。
そのことでピッチの高い明るい声になるからである。
コンコーネ33番
ソルフェージュ的には特に問題なく歌えていた。
やはり今回の発声の課題を中心人練習となった。
それは、LをつけてLALALALAと歌うだけで、舌を動かすよりも下あごをがくがくと動かしてしまうため共鳴を保持できなくしてしまうのである。
そのため、子音をつけないでA母音単体で歌ってもらうとかなり良い感じに仕上がった。
この感覚を覚えて歌詞をうたうということは、つまり歌詞発音時においてつねに喉が開いた状態を保つという言葉に集約されるのである。
昔の先生は、これを口の中にピンポン玉を入れたまま歌う感覚、とか、ブレスから意識すると、やはりあくびの感覚という言い方になるわけである。
イタリア古典歌曲集 高声用 Star vicino
こちらは高声用ということだったせいもあり、喉が高過ぎる発声が課題となった。
冒頭の5点Dを出す際に、オクターブ下の声を出してみて、その喉の状態を変えずにどうやってオクターブ上を出すかという点が技術的な課題となる。
なかなか難しいが音程を高く出す感覚の無意識として、息を強く飛ばしてしまうことが失敗の理由として多いのである。
息ではなくブレスして一瞬息を止めて喉に声を当てる、というイメージを持ってもらえれば良いか。
最初から歌詞でこの発声を実現するのは難易度が高いので、まずはLaLa Laで歌ってみて、実現出来たら歌詞に移行して同じように出来れば成功である。
あとは冒頭の発声練習で出来たように、口の開け方に留意をして共鳴を意識できれば良いと思う。





