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伴奏付きで、ドニゼッティの「連隊の娘」からアリアを2つ練習しました。

全体に綺麗に軽やかに歌えていましたが、アリア本来の活力のようなものが弱いかな~と思いました

それは多分、イタリア語の読み込みがまだ浅いからではないでしょうか?
歌というのは、ただメロディをきれいに歌うだけでは、本当の歌の持つ力が発揮されません。
やはり、歌詞の持つ意味とその結果の発音、朗読というものが、歌うエネルギーとして発揮されるから、魂のある歌になるのではないでしょうか?

多分、それは歌に限らず器楽曲でもその作曲をした人の言語感覚が、メロディの中に活かされていると思うのです。

とにかく、歌詞をもっと読みこんで、イタリア語のアクセントと抑揚を出した朗読が出来ること。
併せて、その朗読の声の調子をもっと高く鋭く前に出る声が出来ると良いでしょう。

発声として重いか軽いか?ということ以前に、オペラは声の極限まで使う必要があります。
1000人規模のホールであり、オケピットの上をオケの音に負けずにホール最後列まで、しっかり音楽を届けるための、発声力と明解な発音が求められるのです。

そのために、明解に使われるべき、呼吸筋と息漏れのない発声、そのための子音発語の研究を更に深めて行ってください。
イタリア物であれフランス物であれ、オペラの舞台で丁々発止していくのであれば、この発声の会得は必須です。