OM

コンコーネ50番の23番、24番を一通り練習し、Regnava nel silenzioも一通り練習しました。
アリアの方は、高音の響きにほほ無理がなく、安定しているし、良い声になってきました。
むしろ、低音の響きに要注意です。特に下降形で1点F~Aに降りる時に、どすん、と下りると
音程が♭になり、目立ちます。
自分では鳴っている感じがしますが、その鳴っている意識が良くないのだと思います。
上から下りるときは、くれぐれも注意してください。

声も温まったのか、ドビュッシーのApparitionを歌う頃には、大分響きが出てきました。
ただし、かなり発音と発声を意識すれば、という条件付きでです。

この曲に限らずですが、声をもっと響かせるようにするように、発音する工夫をこれからは覚えてください。
普通にメロディーを歌っている意識では、全然響かないです。
これは高音も同じことで、高音の場合は、力まないと出せないから、本人も意識するわけですが、
喉を締める確率が高くもなるわけです。

高音の場合は、更に口の中を拡げるように意識することで、フォルテの高音になります。
逆にいえば、メゾフォルテ以上の高音を出す場合は、そうとう口奥をひろげる意識を持ってください。
逆にメッザヴォーチェの場合は、頭声だけの発声にするために、口奥をひろげない方が出しやすいです。
ただし、これもせいぜい2点bまでのことだと思います。

2点b(2点Aでも)以上は、声が更にチェンジする傾向がありますので、逆らわない方が良いと思います。
この辺りはかなり微妙ですから、練習するときは声質の違いに充分注意して観察してください。
頭声に変換するようでしたら、その響きを押さないで、口奥の開け具合で共鳴を出すような出し方を
訓練で会得できると、喉に優しい響きのある超高音の声を会得できるでしょう。