KT

発声練習は声を温める程度にして、発表会に出す曲の練習に入った
イタリア古典歌曲集から「側にいることは」から。
ブレスは基本的に単語の中に入れないで切れ目に入れるように。
特に長いメリスマのフレーズでは、1ブレスで歌える場合に注意してほしいこと。
どうやってもブレスが無理な場合は、入れやすい場所に入れるべき。

小さい声は今の技術では難しいので、きちっと声が出る声量は確保して歌ってほしい。

これは、次の「陽はガンジスに昇る」でも言えること。
声は均等に明快に発音・発声することを大切にしてほしい。
全体的に良く歌えているので、ニュアンスよりも明るさ、元気さを大切に。

ベートーヴェンのIch liebe dich
これも良く歌えていたので、安心した。
出だしが無伴奏なので、この歌い出し方を指導した。
ブレスを少しオーバーにして、ピアニストに歌いだしを提示することが大事。
それとアウフタクトの入りなので、少し長めに響かせて歌い出さないとピアノが入りにくいことも大事。
あとは、ドイツ語発音のせいもあり、アーティキュレーションがおかしくなる点を修正した。

MMH

発声練習は、前回辺りから高音の響きがスムーズになったことを実感。
特に当初は苦手だった換声点の通過が違和感なく、きれいに出来るようになったこと。
無理せず5点bまでにしたが、5点Aから小さな換声を感じつつ綺麗に処理できていた。
上を伸ばそうと思えばまだまだ伸びるので、ソプラノとしても十分素質はあると思う。

発表会のプログラムの伴奏合わせであった。
ベッリーニの「喜ばせてあげてください」
前回のレッスンで指摘したことが全部クリア出来ており、ほとんど言うことがなかった。
声も出来て来たので、あとは本人のイマジネーションで自由に歌ってみても良いだろうし、実際出来るであろう。

ドビュッシーの「美しい夕べ」これも、これまで教えてきたことに忠実に沿ってくれた歌声による音楽になっていた。
更にブレスを頑張ってくれて、フレーズ終わりのディミニュエンドの処理もきれいに出来ていた。
後はピアノとのアンサンブルの調整。
次回、更にピアノの音量との調整になるかもしれない。

同じくドビュッシー「そはやるせなき」
こちらは、かなりピアノとのアンサンブルの調整に時間をかけた。
つまり音楽の構築ということになるだろう。
歌は教えてきたことがほぼ実現されているので、後はピアノとのアンサンブルで音楽性は更に向上するだろう。