SKMM

発声練習の声は安定していて、胸声の強かった中低音の独特の声色ははかなり軽減されるようになったと実感した。
久しぶりだったので、発声練習少し入念におこなったが、その声の良さは安定して変わらなかった。

先ずはコンコーネ30番を練習。
これは2回目だが少し間が開いての復習となった。
音程差の大きいフレーズで音程を間違えやすい現象があった。

基本的には、ドレミファの音程感があった上で譜読みが出来ると、このような苦手な音程を克服するのに良い。
原理的には音程の正確な歌声が得られると、声もより洗練された歌声になるし、リズム感にまで影響が出るはずである。
歌声は歌いなれている個所では、発声練習の声が反映されていたが、譜読みに集中すると発声がおざなりになるのは致し方ないだろう。

曲は大中寅二の「椰子の実」
歌詞の付いた歌になると、とたんに声が変わる。
本人曰く、役者時代のテニヲハの発声訓練やセリフに表情を入れる訓練のせいとのことに納得。

しかし外国語(イタリア語や英語、フランス語の歌)ならそれがなくなるか?と言うと、それはなく同じ現象であったがどうだろう?_
つまり言葉=歌詞の発音とは関係なく、歌声になると無意識に声に表情を付ける習慣なのだと思う。

マイクでPopsを歌うときは良いと思うが、声楽の場合はマイク無しでホールに声を響かせる技が必要だとおもう。
その声は、自分の耳で良しとすることとは違いがあることを念頭において、声を扱うという切り換えは必要ではないだろうか。

いずれにしても「椰子の実」は音域が高いことも発声に関係があるので、次回は山田耕作の「ペチカ」を取り上げることにした。
このような経験を経てから、またイタリア歌曲やフランス、イギリスなどのリュートソングなどを取り上げてみることで、発声のことがより鮮明に理解出来るようになるだろう。