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発声練習

I母音の上行5度スケールから、Jaで5度のアルペジオ5度の上行スケール。
そして最後にオクターブのアルペジオで4点Fまでを練習。
ブレスで横隔膜が使えているか?やや気になったが本人に確認で終わりにした。
後は、歌いながら口を開ける練習。
特に高音の換声点で

トスティのソルフェッヂから30番

6/8拍子の歌だが、伴奏が16分音符のアルペジオ。
メロディラインが3拍子系なので、リズム感がつかみづらい。
リズム感を付けるため、メロディと伴奏の関係を確認。
歌声がしっかりするようになった。

イタリア古典歌曲集「ガンジスに陽は昇る」

全般に、良い表現力を発揮して歌えていた。
今回は最高音で響きが抜ける点、を修正し練習した。
端的に言えばと、下あごを使わない方が声が当たるようである。

理由は該当する高音とその前の音との音程差が小さい事。
下あごを下げると呼気を無意識に強く出してしまう。
しかし口をあまり開けないと、呼気を強く出さないで喉を対処する。
ということであろう。

口を開けたり閉じたり、というこちらの指示に矛盾を感じると思う。
これは本人の対処能力の成長で変わるので、いたしかたない。
発声初期と、ある程度進歩してからの対処の違いと解釈していただきたい。

「遥かな友に」

集中力とブレスとの関係もあるが、歌い出しの丁寧が必要。
また音程の跳躍時に滑らかにフレーズ出来ること。
つまり静かな夜の雰囲気を歌声に良く表現すること。

「夏の思い出」

彼が歌うこの歌のイメージを今日は感じた。
それは大きな声ではないが、威厳のある雰囲気で歌い出す事。
なぜなら、普通にこのメロディを歌うと、歌謡曲風になってしまうから。
声楽家の歌う歌声、歌唱、そんなものを良く表現できると良い。
そのためには、この曲も歌い出しの滑らかさ、丁寧さが先ず必要である。
そしてフレーズを拍節を感じさせずに滑らかに歌うこと。
高音に昇るフレーズの歌い出しの高さを意識すること。