目次
  1. TNK

TNK

口の開け方について練習。
彼の傾向は口をあまり開けずに鼻腔に声を入れる傾向が強い。

これはこれでピッチの良い歌声なのだが、バリトンの声質としてもう少し深みが欲しい原因である。
そのため、下あごの下ろし方を練習した。
天井を向くように顔を上げて、そのまま下あごをだら~んと下ろした状態が自然なあご関節の開き方である。
そのまま前を向くように。

大事なことは、その状態で歌う時に喉周辺に余計な力みを与えないことである。
余計な力みを与えない根本原因については、今回は練習していない。
これは声を出すときの方向性や、息が声にうまく乗っているかいないか?というようなことだが、また次回やってみたい。

コンコーネについては譜読みはおおむね出来ていた。
下降アルペジオで、時として音程が怪しいところを何度か練習。
高音の声は良い傾向であった。

モンポウの歌曲はスペイン語は独自に勉強してほしい。
aureana do silはほとんどテノールの音域だが、よく対応できている。
破綻はない。
ただ声の換声は覚えたほうが良い。
今日伝えたことは、顎を上げないことと下に少し押し込める感覚である。
一朝一夕で行かないので、レッスン毎に指摘して練習したい。

cantar al delma

こちらは歌のパートが無伴奏で、グレゴリオ聖歌風の音域の狭いフレーズ形式。。
オペラのレチタティーヴォ風だ。
ピッチを正確にということと、文節の流れを重視すること。
音符はほとんど8分音符で書かれているので気を付けてほしい。