SKM

発声練習

下降形5度スケールで4点Gから3点Gまで。
次に4点bから5度スケール上行で5点Fまで
最後にJajajaの5度スケールで5点Gまで。
高音域は以前に比べると明快に無理がなくなったが、まだ裏声状態が頻出する。
これは換声を覚えてほしい。
見ていると、姿勢は以前より良いが、下あごの下ろし方がぎこちない、
おそらく声を前に出さないで、奥で共鳴効果をという指示を守っているのだろうか。
であれば、力を入れすぎなので、まずは下あごを下ろすときに顎関節に力を入れないで下げる方法を覚えてもらいたい。
発声も覚えてきて、もう少しである。

イタリア古典歌曲集からPlaisir d’amour

フランス語の読みの練習から歌う練習まで。
本来がイタリア語歌詞に合わせて書かれた音楽なので、フランス語が字余りになっている。
この点は、リズムをよく把握するために、歌わないでリズムで歌詞を読む練習を推奨したい。

アーン ヴェルレーヌの詩「牢獄」

歌は良く歌えているが、気になるのがキーを低くしているために本来の音楽の和音感が薄まること。
それと、後半のQu’as tu fais? O toi que voila pleurant sans cesse の件。
ここは前半の
穏やかで悟りの境地と見せかけた内心の実は激しい後悔を歌っている。
其のことは、よく感じた歌声を披露してほしい。
きれいに歌うよりも激した感情をよく出すこと。
そのことで、直後に表出される悟りの境地のテーマが生き生きと表現されるであろう。