KT

発声練習は下降形で4点Cから始めたが、彼の良いところは喉があまり高くならないこと。
逆に低音は出せる喉だが、響きを見つけるのに少し苦労する点。
どちらかというと、高音発声が本能的に得意かもしれない。
これは、今後の展開によって発声練習の方向性を見極めたい。

コンコーネは前回に引き続き9番を練習した。
前回、課題になっていた付点四分音符のリズムはほぼ解決していた。
タイで結ばれた長い音符は繋げて歌うようにし、音符毎に歌い直さないことを指摘した。
そして10番も練習。かなり譜読みは進んでいたので上りにした。

イタリア古典歌曲集から、Star vicino
ブレスポイントの修正以外は、ほぼ譜面通り歌えていた。
確かに予想以上に高い声に無理がない印象であった。

最後にOmbra mai fuを練習。
確かにこの中声用だと、低音が響かない。
このためハミングから母音への変換の練習をした。

彼の好きな曲の話で、どうやら高音域の歌声が好きなようで今後の発声指導の方向を考えるきっかけになった。