NK

発声練習で良くやるJa(ヤー)を下降形5度スケールで行う方法の意味です。
喉を緩めてやる、いわゆる喉の「脱力」になります。

結論は、脱力=胸声となります。
胸声とは脱力である、と一言でまとめても良いくらいです。

このため出す瞬間に音程をなるべく意識しない事と、声を当てに行かない事です。
ひたすら下あごを一気に降ろすことで、喉の脱力を感じてください。

結果的に良く響けば成功です。

HA

彼女の中低音は舌か下あごで下に押し下げる力が強すぎて、こもった声になります。
中低音は力まないで声を前に出すように。
そして最高音の発声は声を奥に引っ込ませないように、前に吐き出すように指示しました。

安定させるがあまりに、小さくまとめ過ぎている点が、高音発声。
中低音は、低いことに意識が行き過ぎてかえって力んでしまって暗い声になっています。
全体に歌の気分で歌おうとする傾向が強い方ですが、ややバランスを欠いている気がします。

声楽は歌声を楽しむことが大きな美点であり、ステージとしてのパフォーマンスだけではなく歌声を錬磨する意識も必要です。
今回その点を発表会の目標にしましょう、と話をしました。

YR

昨年後半から来だしてようやく地に足がついて来た感がありました。
ディズニーの

発声はこれまでPopsの範疇ということで、高音を無理しないでファルセットに出来ればよいということでやって来ましたが、
やはり歌ってみると、5点Cくらいから声が引っ込んでしまう傾向にあるので、そのあたりを指摘して練習をしています。

驚くのは英語の発音が抜群に良いこと。
これは小さいけれどアドヴァンテージになるでしょう。
英語の歌と言えば、バロックのパーセルとヘンデル辺りをこれからやってみたいと思います

TSS

彼女もようやく発声が緒について来た感じで、安定してきました。
中低音は響きのポイントがつかめてきた感じですし、換声点の発声は、安定してしっかりしてきました。
高音も良くなってきましたが、全体に体の固さみたいなものが発声を阻害する要素がある気がします。

姿勢を良くすること、動かないことは大事ですが、そのために肩に力がはいらないようにしてください。
その上でブレスを横隔膜で行うこと。
横隔膜の収縮を自身でコントロールする方法を見つけてください。
お腹の使い方もありますし、そのためには姿勢も最適な姿勢が必要でしょう。

胸が落ちないように腹部から胸にかけてのラインが真っ直ぐになるような立ち方を気を付けてみてください。

MM

彼女も発声のディテールに関してはかなり理解が進んでおり、実践面も良くなっています。
今後の進歩で望めることは、歌う際の身体全体の使い方という気がしています。

姿勢を見ていると、どうも前腹から胸にかけてのラインが落ち込み気味に感じています。
張り過ぎは良くないですが、ある程度胸は広くすることと、腹部は胸にかけて適度に張られた状態で立っていることが大切です。

その姿勢を維持して自然に腹式呼吸を行いますが、腹部だけではなく胸郭も少し拡がるようにブレスをすることです。
その結果は、腹部だけのブレスに比べて下腹部最下端が少し締まる感じになると思います。